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福島離れず、産婦人科医として勤務◆Vol.1

スペシャル企画 2015年1月5日 (月)  司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

2008年8月の無罪判決から6年以上経った今でもなお、多くの医療者の記憶に刻まれている福島県立大野病院事件。m3.comが、医師会員を対象に昨年実施した調査でも、「過去10年間で最も印象に残っているニュース」の1位に選ばれた(『大野病院・割り箸事件、今も医師の記憶に』を参照)。 帝王切開手術後に妊婦が死亡したこの事件は、業務上過失致死傷罪容疑による医師逮捕に発展し、医療界に大きな衝撃が走った。本事件の検証は、今年10月に創設される医療事故調査制度をはじめ、今後の医療の在り方を考える上でさまざまな示唆を与える。 事件の被告となった加藤克彦氏は今、国立病院機構福島病院の産婦人科部長として、臨床に従事する。加藤氏と、大野病院事件の弁護団で中心的役割を果たした弁護士、安福謙二氏に、今だから語れるエピソードも交えながら、大野病院事件を検証していただいた(対談は、2014年11月15日に実施。計21回の連載。本文中、敬称略)。 ※大野病院事件スペシャル対談のバックナンバーはこちら。 安福 加藤先生、本当に元気そうでよかったですね。 ――先生方がお会いになるのは、いつ以来なのですか。 加藤克彦氏 あ...