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教授も滂沱の涙、「加藤先生、がんばれ」◆Vol.4

スペシャル企画 2015年1月12日 (月)  司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

※大野病院事件スペシャル対談のバックナンバーはこちら ――勾留理由開示の法廷は、(2006年の)3月2日ですね。 安福 私が、先生にお会いしたのは、その時が初めてです。それまで私自身は、接見に行っていなかったので。あの時の法廷、先生は覚えていらっしゃいます? 加藤 覚えています。 安福 すごかったよね。 加藤 すごかったです。 安福 徹底的にマスコミに情報が漏れないようにしていたけれど、どこかで漏れ、多分来ると思っていた。裁判所も検察庁もそう思っているから、いわき支部で一番大きい法廷を準備して、超警戒態勢を取ったのですが、マスコミは1人も来なかった。結果的に、先生を心配する福島県立医大の産婦人科医局の先生方が、圧倒的に多かった。それから、ご両親もお見えになっていたよね。 加藤 両親と親戚、同僚の先生方でした。 安福 どんな感じでしたか、先生のお気持ちは。 加藤 皆さんが泣き顔で、「がんばれ」「がんばれ」って声をかけてくださって……。 安福 騒然とした中で、佐藤教授(当時の福島県立医大産婦人科教授の佐藤章氏。2010年6月にご逝去)も、滂沱の涙で、顔をぐしゃぐしゃにして……。一生懸命に手...