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研修医とJNP、いいライバル関係に - 東京医療センター松本・菊野両氏に聞く◆Vol.5

インタビュー 2015年2月15日 (日)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――医師やJNPでない看護師さんは、JNPをどう受け止めておられるのでしょうか。 菊野 職場に入ってくるまでは、私たちも実際にそうだったのですが、皆、非常に懐疑的、批判的な目で見ていました。初期研修医は、「パイが減る」ことを懸念していた。「JNPが入ってくることにより、自分たちがやれる中心静脈穿刺や気管挿管の数が減るかもしれない」と考えていたわけです。 しかし、実際には指導者としては、先ほども言ったように、初期研修医の代わりに、JNPにやらせるわけではなく、JNPでも「まだ無理」と判断した場合には、やらせません。それは研修医の場合も同じことです。 初期研修医にとっては、同じ現場で同じ業務をJNPとやっていくと、「医学部6年間で学んだものとは、違う能力を持った医療者が隣にいる」ことがすごく勉強になるようです。いろいろ助かることもあり、JNPと初期研修医は今、お互いに刺激し合って、いいライバル関係にあるのです。 またJNPと一緒に働いている職場では、看護師たちはものすごくありがたがっており、いい関係を築いています。JNPはやはり看護師のマインドを持ち続けているため、「自分たちの職場のレベル...