医師や組織に好影響与えるJNP - 東京医療センター松本・菊野両氏に聞く◆Vol.6
インタビュー
2015年2月24日 (火)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
――JNP養成の大学院のカリキュラムを作る際、一番、苦労された点は何ですか。 松本 まず思考過程をいかに学んでもらうか、です。看護師養成の学校や大学で多くが教えるのは、「心に寄り添う」こと。目の前の患者がどんな問題を持っているのかを把握し、確定診断まで持っていき、治療をするという思考過程や、サイエンスとして人間を診ることは、あまり看護大学などでは教えていません。 「JNPを養成して良かったと思うのは、医師にも好影響を与えること」と語る、松本純夫氏。 菊野 私もそう思います。JNPと看護師の違いについて、医師の間で例え話として使うのですが、私たちが仕事をしていると、「菊野先生は、セフメタゾンが好きだから」「鈴木先生は、セファメジンが好きだから」と言う看護師がいるのです。私は別にセフメタゾンが好きなわけではなく、セフメタゾンを使わなくてはいけない患者さんを私が診るから、多いのです。医学的な理由があるわけですが、看護師はともすれば、「○○先生はこれが好きだから」と、片づけてしまいがちな部分があるわけです。これに対し、JNPになると、「こういう理由だから、菊野先生の患者はセフメタゾンが多い」と...
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