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警察は利用するものは何でも利用◆Vol.7

スペシャル企画 2015年1月19日 (月)  司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

※大野病院事件スペシャル対談のバックナンバーはこちら 加藤 事故報告書ですが、公表される前にご遺族にお見せする機会があったのです。 安福 報告書の作成日付は、(2005年)3月22日で、3月30日に記者会見をしていますから、その間のことです。 加藤 はい、その間ですね。ご遺族に、病院に来ていただき、僕も同席したのですが、「このやろう」といった感じで、殴りかかりそうな感じで、胸倉を掴まれて……。帰り際に、「これは、公表するんだろうな」と言われ、それでその後に公表にされたのです。ただし、「警察に……」とは、その時は言っていませんでした。 加藤克彦氏は、福島県が作成した事故報告書を読み、「これでは、医者が悪いと受け取られる」との印象を持ったという。 安福 ただ確かご遺体をお見送りする時に、「今度、法廷で会う」と言われたと、法廷で聞いた記憶があります。 加藤 ご遺族のお一人が話していました。 安福 もう一つ、事故報告書では重要なことがあります。加藤先生への聴取がたかだか20、30分。関係者の聴取も、あまり時間をかけていない。それにもかかわらず、事故報告書の結論が、あたかも専門家の最終的な結論で...