医療者の自律機能で事故調査を◆Vol.8
スペシャル企画
2015年1月21日 (水)
司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
※大野病院事件スペシャル対談のバックナンバーはこちら 安福 この事故調査報告書が、警察の取り調べの時にどう使われていたかが気になります。そうした印象はなかったですか。 加藤 使われているだろうな、とは思いました。 加藤 でも、医療事故が起きても、医師が逮捕されない国もあるわけですよね。航空機事故に関しても、パイロットはよほどのことがないと逮捕されない。そういうのを見ると、(医療事故についても免責にすることを)何とかできそうな感じはします。 医師の中には、(医療事故を繰り返し起こす)リピーターの方もおられるようです。プロフェッショナルな仕事をしていないドクターも、中にはいると思うのですが、プロフェッショナルな意識で、プロフェッショナルな仕事をしていれば、逮捕されない制度は作れるように思うのです。しかし、患者さんやご遺族はやはり「医師のせい」と思うところもあるわけです。ベストを尽くして、いい医療をやっていたにもかかわらず、結果が悪ければ、「医師のせい」になってしまう。なかなか難しいですが、そこを何とかうまくいかないのかと思うのですが。 安福 先生がおっしゃるように、プロフェショナリズムにも...
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