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横倉日医会長「残念」、介護マイナス改定

レポート 2015年1月15日 (木)  池田宏之(m3.com編集部)

日本医師会の横倉義武会長は1月14日に会見を開き、今年に入って厚労省が示した医療保険制度改革案と2015年度の厚生労働省の予算についての見解を示した(『「紹介なし大病院の受診」、法で抑制』、『厚労省予算3%増の29兆9000億円、2015年度』を参照)。介護報酬の2.27%のマイナス改定や入院時食事療養費の患者負担の引き上げなどについては「残念」としたが、消費増税先送りによる財源確保の難しさに一定の理解を示した。次期診療報酬改定に向けては、本来改定が、物価や賃金の上昇を考慮する前提である点に言及し、アベノミクスの診療報酬改定への好影響に期待を示す場面もあった。 基金増額なしも、若い世代に配慮 2015年度の厚労省予算について、横倉氏は最初に介護報酬のマイナス改定に言及。日医として、介護需要の増大を見据えて専門性を高めたり、処遇を改善するために、安定した経営基盤の重要性を訴えてきた点を強調した上で、「マイナス改定となったのは残念」とした。認知症患者が700万人まで増加する点が指摘されていることから、介護保険制度における問題点について、今後も国に配慮を求めていく方針を示した。 介護報酬マイ...