加藤先生の姿勢、毅然かつ冷静◆Vol.15
スペシャル企画
2015年2月6日 (金)
司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
※大野病院事件スペシャル対談のバックナンバーはこちら ――安福先生は、以前お会いした際に、「印象に残っている場面は、勾留理由開示と、8月20日の判決後の記者会見」と言われていました。 安福 僕は加藤先生がいつの場面でも、崩れないというか、変わらない姿勢でおられるのが、印象的でした。公判で意見陳述する時や最終陳述する時に、必ず出てくるフレーズがあった。「医師として最大限の努力をしたし、これ以上の措置はなかったと思う。けれども、信頼してついて来てくれた患者さんを助けることができなかったのは、本当に申し訳ない」。先生はいつも、この繰り返しで、判決後の会見もそうだった( 『加藤医師が公判後、記者会見で心境を語る』を参照)。 今日は、びっくりするくらい、先生にお話しいただいた(笑)。なぜなら、弁護団として、先生の生の声、気持ちを少しでも分かりやすく、裁判所に理解させるにはどうしたらいいか、我々も必死で、何回も打ち合わせをした。正直、いつも苦労した。なかなか、言葉が出てこなかった。 加藤 そうなんです。出なかったです。 2008年8月20日の判決日、福島市内では、「福島大野事件が地域産科医療にもた...
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