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診療報酬削減の流れに危機感、堺日病会長

レポート 2015年1月19日 (月)  池田宏之(m3.com編集部)

日本病院会会長の堺常雄氏は1月19日の定例記者会見で、介護報酬がマイナス改定になったことを受けて、「(次回改定における)診療報酬も削減の流れになる懸念がある」と、社会保障への風当たりの強さを見通した。さらに医療保険制度改革において、紹介状のない大病院受診への患者負担増が検討されていることについて、「病院として(勤務医の負担を考えるなら)再診が問題」と指摘して、効果や目的に疑問を示した(『「紹介なし大病院の受診」、法で抑制』を参照)。 日病の堺常雄会長は、診療報酬をはじめとした社会保障費削減の流れに対して危機感を示した。 実感できない“社会保障の充実” 堺氏は、介護報酬がマイナス2.27%の改定となった点について、「厳しい」との見解を示した。今回のマイナス改定は、介護事業を手がける法人の内部留保の高さが問題視された結果との見方を示した上で、「(一般の企業とは)会計基準が違い、単純に比較するのは難しいのでは」と話した。その影響が医療にも及び、「(社会保障費対応の)前例となり、2016年度の診療報酬改定も削減の流れになる懸念がある」「医療などの社会保障にとって厳しい環境が続くのでは」として、...