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「何かあれば、次はないな」◆Vol.18

スペシャル企画 2015年2月13日 (金)  司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

※大野病院事件スペシャル対談のバックナンバーはこちら 安福 前から気になっていたのですが、無罪判決を得た後、現場復帰されたじゃないですか。臨床を離れていた期間が約2年半。ご自分の医師として、外科医としてのブランクは何か感じられませんでしたか。 加藤克彦氏は、「何かあれば、次はない」との思いで、臨床に戻ったという。 加藤 それは働き始めてから、感じましたし、働き始める前にも、「どのように、リハビリしよう」「どのように勘を戻せばいいのか」というのは考えていました。 教授(当時の福島県立医大産婦人科の佐藤章教授)も、「どこでも行きたいところに行け。県内でも、県外でもどこでもいい」と言ってくださいましたが、教授がいらっしゃる県内に残る以外に、ないじゃないですか。弟は反対していましたが。 ――弟さんは、東京で開業しておられる。 加藤 はい。ちょうど、逮捕された年の4月に、開業しました。かなり忙しく大変な時期だったのですが、いろいろ僕のため、家族のためにがんばってくれた。復帰の時は、「なぜ福島県警や、県の病院局があるような福島県内で働くのか」と言われました。 ――復帰先として、会津中央病院を選ばれ...