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多数の支援者に感謝の念◆Vol.19

スペシャル企画 2015年2月16日 (月)  司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

※大野病院事件スペシャル対談のバックナンバーはこちら ――今後、どのようなキャリアをお考えになっているのでしょうか。 加藤 今は周産期メーンでやっていますが、産科だけでなく、婦人科をやりたいという思いがあるので、産科と婦人科の両方をやれるような環境に身を置きたいですね。 2008年8月20日の判決日、福島市内では、「福島大野事件が地域産科医療にもたらした影響を考える」会が開催された。 ――いずれにせよ、ずっと臨床を続けていくことになる。 加藤 そうです。 ――大学に戻る選択肢は考えていますか。 加藤 (無罪判決後に)復帰する時に、教授(当時の福島県立医大産婦人科の佐藤章教授)から「戻るか」と聞かれましたが、僕は学術的なことは得意ではない。研究は、得意じゃないというか、好きではない。臨床の方が好きで、患者さんと普通にお話しているのがいいのです。 安福 私が先日、先生にお送りしたメールのお返事に、「福島第一原発のこともありますが、私の件があり、福島県で産婦人科医として働くことに躊躇する医師もいるようです」と書かれていました。最近、マスメディアでも、産婦人科医の減少、特に福島での減少が取り上...