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マスコミ報道、「プロじゃないな」 ◆Vol.20

スペシャル企画 2015年2月18日 (水)  司会・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

※大野病院事件スペシャル対談のバックナンバーはこちら ――大野病院事件はさまざまな形でメディアに取り上げられましたが、マスコミに対する思いはいかがでしょうか。 加藤 マスコミに対しては、たくさん言いたいことはあります。印象的だったのは、最初の公判後だったと思うのですが、家族でテレビを観ていたら、女性のキャスターが「私も傍聴していましが、医療用語がたくさんあって、理解できませんでした」と普通にコメントしていた。そんな人が傍聴しているのかと。「プロじゃないな」と思った。 安福 そのことを恥ずかし気もなく言えることが、すごい。堂々と言っていることが立派(笑)。 加藤 「こういう中で、戦っていくのか」と思いましたね。新聞のテレビ欄も、(大野病院事件について)「医療過誤事件」と書かれていました。弁護団が一生懸命に説明しているにもかかわらず、「医療過誤」でずっと来ており、「偏っているな」と思いながら見ていました。 安福 偏るというか、センスがないのですよ。メディアが語彙を大切にしなくなっている。それがいかに人間の思い込みを作るか、その危険性を分かっていない。 ――公判の内容については、毎回、一般紙...