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橋渡し研究の魅力薄さ指摘する声、PhRMAシンポ

レポート 2015年1月26日 (月)  池田宏之(m3.com編集部)

米国研究製薬工業協会(PhRMA)は1月24日、「飛躍するトランスレーショナルリサーチ」と題する若手向けのシンポジウムを開いた。内閣官房健康医療戦略室戦略推進補佐官を務める宮田俊男氏が政府の進める研究開発体制整備について講演し、今年4月からスタートする日本医療研究開発機構が予算を一元化して研究を進めていく意義などを語った。パネルディスカッションでは、現時点においてトランスレーショナルリサーチがキャリアとして魅力が薄い点を指摘する声が多く出て、研究者のキャリアパスを明示化する重要性も指摘された。 院長らのマネジメントも評価対象 宮田氏は、政府の医薬品の研究開発推進について講演。1998年から2007年に米国で発見された新薬のシーズの約60%が大学や大学発のベンチャー発だったが、日本では80%以上が大規模な製薬企業由来となっている。日本において、大学やベンチャー発の新薬開発プロジェクトが低調だった理由について、宮田氏は、関連予算が、厚生労働省、文部科学省、経済産業省など行政の縦割りとなっている点を挙げ、「シームレスにつながっていない」と指摘した。 その上で、日本における医療分野の研究開発体...