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アメニティ、自己負担拡大を検討

レポート 2015年1月28日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・国立社会保障・人口問題研究所所長)は1月28日の会議で、保険外併用療養費制度の「選定療養」として追加すべき項目を検討するため、関係学会や医療関係団体のほか、国民から広く提案を募集することを了承した(資料は、厚生労働省のホームページに掲載)。今年3月から募集を開始し、4月以降、中医協において、「選定療養」に追加するか否かなどを検討する。 中医協総会会長の森田朗・国立社会保障・人口問題研究所所長。 今回の募集提案は、2014年6月に閣議決定された「日本再興戦略」への対応。委員からは、提案を募集すること自体には異論は出なかったが、「選定療養」が「アメニティ」部分以外にも拡大する結果、公的医療保険の給付範囲の縮小につながる懸念のほか、そもそも「日本再興戦略」で選定療養の見直しが打ち出された経緯についての疑念が呈せられた。 「アメニティの範囲に限るべき」 「日本再興戦略」では、「定期的に選定療養として導入すべき事例を把握する仕組みを年度内に構築する」ことが打ち出された。「選定療養」には現在、いわゆる差額ベッド、予約診療、時間外診療など、療養における「アメ...