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女子医大被害者連絡会、「特定機能病院の承認取消を」

レポート 2015年1月29日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

東京女子医大病院被害者連絡会(会長:東成志氏)は1月29日、塩崎恭久厚生労働大臣宛てに、同病院の特定機能病院の承認取り消し処分を求める要望書を提出した。その理由として、2014年2月のプロポフォール投与事故で明るみになった、医療安全管理体制と診療録記載の不備などを挙げており、要望書では、「女子医大が、真の変革を成し遂げるまでは、全国の医療機関の模範となるべき特定機能病院にふさわしくないと考えている」と指摘している。 厚労省は、2月3日と2月23日に社会保障審議会医療分科会を開催し、女子医大病院のほか、群馬大学医学部附属病院の医療安全管理体制について審議する予定。この2回で、何らかの結論が出るかどうかは未定で、複数回開催されることも想定される。特定機能病院の承認取り消しという議論に至るか、その行方が注目される。 被害者連絡会は、2000年前後に、女子医大病院で医療事故に遭遇した患者の遺族らで結成。要望書の提出後に会見した東氏は、「女子医大病院は、当時と何ら変わっていないと感じている。この10年強の間に、病院は改善されたのか。この辺りを厚労省として十分に審議してもらいたいと考え、要望書を提...