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「日本国際病院(仮)で外国人患者誘致を」産業競争力会議

レポート 2015年1月30日 (金)  高橋直純(m3.com編集部)

政府の産業競争力会議(議長:安倍晋三首相)は1月29日、6月に予定している成長戦略「日本再興戦略」の改定に向けた検討方針を決定した。医療分野を「成長市場の創造」の一環として位置付け、国際展開を図るため、「日本国際病院(仮称)」の創設などを打ち出し、「社会保障の持続可能性確保と質の高いヘルスケアサービスの成長産業化を目指す」としている(資料は、首相官邸のホームページに掲載)。 検討方針では改革の方向性を、潜在力強化、未来社会を見据えた変革、2020年の東京五輪を契機とした改革のモメンタム――の三つの観点から検討を進めるとしている。 具体的には、(1)医療の国際展開(アウトバウンド・インバウンド)の促進、(2)ヘルスケア産業の創出支援、(3)介護サービスの質の評価に向けた仕組み作り、(4)医療等分野における番号制度の活用に向けた検討、(5)医療・介護・健康分野におけるデジタル基盤の整備――の5項目を重点施策とした。 国際展開を進める方策として、インバウンド(外国人患者の受け入れなど)を増やすため、癌治療や再生医療等を提供する国内医療機関を、一つの仮想組織「日本国際病院(仮称)」として一体的...