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改定、歯科の標榜、訪問診療重視 - 佐藤徹・日本歯科医師会常任理事に聞く◆Vol.3

インタビュー 2015年2月24日 (火)  聞き手・まとめ:池田宏之(m3.com編集部)

――今後も癌や糖尿病、肺炎といった疾病での連携が中心になるのでしょうか。 そうなると思います。ただ、1点重要なのは、癌や糖尿病などの病名は、全て医科のものです。歯科には対応する病名が、一部を除いてありません。例えば、今でも「周術期口腔機能管理料」といった点数はありますが、医科からの依頼がないと診療が成立せず、歯科で点数を算定できません。今後連携していく中で、歯科としての病名は非常に重要だと思っていて、歯科としての病名ができれば、点数の算定が可能となります。 ――2025年の理想の形はありますか。 日歯の会員は約6万5000人いますが、年齢構造は50代後半が中央値になっています。歯科医は若い人が増えてきていないのが原因で、社会と同様、歯科医師も超高齢化しています。超高齢化が進むと、チーム医療の現場で、求められていることに応えることが難しい状況となります。 組織率は65%くらいですが、女性が極めて少ないです。女性歯科医師は、どの職種も同じでしょうけど、開業していなかったり、歯科医業をやっていない人も多いです。1人しかいない歯科診療所の2人目の歯科医師などとして女性に活躍してもらえれば、訪問...