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「終末期、医療者が考え発信すべき」、3学会合同ガイドライン

レポート 2015年2月15日 (日)  成相通子(m3.com編集部)

日本救急医学会、日本集中治療医学会、日本循環器学会の3学会が合同で策定した「救急・集中治療における終末期医療に関するガイドライン」に関するパネルディスカッションが2月10日、第42回日本集中治療医学会学術集会で開かれた。講演者が各学会や看護師の視点からそれぞれ合同ガイドラインについて説明した上で、今後の課題などについて討論した。 ガイドライン作成に携わった、医療法人社団美心会黒沢病院脳卒中センター・救急部の佐藤章氏は、合同ガイドラインを公表する意義について「医療者が自ら考え、発信することで社会からの信用が得られると思う」と指摘した。 質疑応答では、医療現場がどのようにガイドラインを解釈し、実践していくかについて、フロアから質問が出た。終末期の定義についてガイドラインでは「適切な治療を尽くしても救命の見込みがないと判断される時期」と記載されているが、その期間は示されていないため、その解釈を問う声のほか、「慢性期疾患の患者はガイドラインに含まれないのか」「医療チームだけでの終末期の判断は難しいのではないか」といった質問や意見、「他の学会もガイドラインに加わってほしい」といった要望も出た。座...