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「カンファ参加」のみで経験疾患とする例も

レポート 2015年2月17日 (火)  成相通子(m3.com編集部)

厚生労働省の医道審議会医師分科会医師臨床研修部会の「第2回医師臨床研修制度の到達目標・評価の在り方に関するワーキンググループ」が2月13日開催され、到達目標に関する研究の中間報告が公表された。研修医や指導医を対象に行った実態調査では「到達項目が多すぎる」といった批判的な意見が多かったほか、経験目標で特定の疾患を「経験済み」とする基準について、受け持ち医として担当した場合だけでなく、カンファレンスでディスカッションに参加した場合も含める研修医がいるなど、達成目標の基準が曖昧で医師によって評価方法が異なる実態が浮き彫りになった(資料は、厚労省のホームページに掲載)。 研究結果発表を踏まえて、ワーキンググループのメンバーからは「経験が難しい症例がある」「制度の見直しには明確な根拠が必要」「医師不足の現状を踏まえた目標を設定すべき」などの意見が出た。また、座長を務めた聖路加国際病院長の福井次矢氏は「本来は医師の生涯教育まで整合性のある枠組みがあるといい」と指摘した。 ワーキンググループでは、次回取りまとめ予定の研究の最終報告を踏まえて、2015年度から到達目標・評価の在り方について検討を進める...