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専門医の不満「診療報酬の評価なし」が最多◆Vol.3

医師調査 2015年2月18日 (水)  池田宏之(m3.com編集部)

Q.3 専門医制度の現状の問題点 Q.3では、専門医制度の現状の問題点を、複数回答可能な方式で聞いた(全回答数512人)。 最も多かったのは、「診療報酬上の評価がない」で52.2%となった。「自身の給与に反映されない」も38.6%で4位に入った。今までに要望が出ているものの、医師の待遇改善に、専門医資格が直結してこなかったことの不満は、根強いことが伺える。 2番目に多かったのは、「専門医ごとに取得・更新の難易度に差がある」で52.2%。多くの学会が「専門医」制度を導入する中で、症例数や論文発表など厳しいハードルを課す学会がある一方、容易に取得でき、実際のレベルを担保しているのかと疑問視される学会もあり、取得・更新の難易度が高く、手間や労力をかける専門医を持つ医師からすると不満が大きそうだ。3番目に多かったのは「取得・更新に費用がかかる」で50.6%、費用負担も大きな不満の1つとなっていた。 「領域が細分化しすぎている」は31.1%、「専門医の人数が適正でない」は28.5%。新しい専門医制度では、結果として地域偏在の解消に結び付く可能性がある中で、医療界が、外部から見て適切で信頼できる制...