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「嘘の症例で専門医取得」「認定者の力に疑問」◆Vol.4

医師調査 2015年2月21日 (土)  池田宏之(m3.com編集部)

Q.3では、専門医制度の現状の問題点を、複数回答可能な方式で聞いたところ、4.4%が「その他」を選び、自由記述の回答を寄せた(全回答数512人、『専門医の不満「診療報酬の評価なし」が最多◆Vol.3』)。不正取得を指摘する声や、学会の姿勢に懐疑的な意見が寄せられた。主な回答を紹介する。 【病院医師】 ・嘘の症例報告で専門医を取った人を複数知っている。 ・更新で必要な単位の不正取得が容易。 ・筆記試験の成績は合格する前の年の方が明らかに良かったのに、教授の指導、承認のない経験症例のみ申請したら書類審査の段階で不合格となっていた。 ・その分野で実際に働いていても習得できないことがある。 ・今のところ 能力を保証するレベルではない。 ・学会の数だけ専門医がある。整理すべきである。 ・認定する側の勉強量と実際の経験量に疑問がある。 【診療所医師】 ・置かれている臨床上の立場によって、今後の専門医取得や更新基準が満たせなくなる可能性がある。現状で既に無茶なことを言う人がいる。大学でしか仕事をしていない人が開業医の専門医基準を決めるのはおかしい。 ・無試験で取得できるのはいかがなものか。 ・単なる...