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医療者も躊躇なく自分守れ

レポート 2015年2月19日 (木)  成相通子(m3.com編集部)

院内感染予防のためのデータ収集・解析システム「エピネット」の開発者でバージニア大学医療システム学部内科学教授のジェニーン・ジェーガー氏が来日し、東北大学病院感染制御リサーチセンター長の賀来満夫氏と2月17日、都内で開かれた感染症対策セミナーで対談した。ジェーガー氏は「医療従事者の安全は患者の安全につながる」と指摘、賀来氏も「日本では医療従事者が自分を守ることに躊躇するような傾向がある。社会全体の意識向上が必要だ」と訴えた。セミナーは、医療機器輸入販売「日本ベクトン・ディッキンソン」主催。 対談するジェニーン・ジェーガー氏と賀来満夫氏。 ジェーガー氏は、1991年に針刺し損傷や患者の血液へ曝露など院内感染の事象を追跡するために「エピネット(EPINet)」を開発。2015年現在で米国や日本など25の国や地域で活用されている。2月20日から神戸で開催される第30回日本環境感染学会総会に出席するため来日した。ジェーガー氏が米国での院内感染に対する取り組みなどを講演した後、賀来氏は日本の状況について説明。対談では、賀来氏が「医療従事者の安全に十分な対策がされておらず、医療者の安全を守る意識が弱...