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東北6県の協議、結論持ち越し、東北薬科大学

レポート 2015年2月21日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

医学部新設を目指す東北薬科大学の「第5回教育運営協議会」(委員長:里見進・東北大学総長)が2月20日に開催され、同大は、卒業生の東北地方への定着策である修学資金制度の見直し案を提示、ほぼ了承が得られた。ただし、修学資金制度を作っても、それに手を上げる医学生がいるかなど、その実効性のほか、「一般枠」の医学生の地域定着策が不十分との意見が出され、結論の取りまとめには至らなかった。次回3月2日に第6回会議を開催し、意見集約を行い、3月中に文部科学省の「東北地方における医学部設置に係る構想審査会」に諮ることを目指す。 会議後、会見する東北薬科大学理事長の高柳元明氏。 第5回会議では、教員の採用状況についても、非公開で議論。会議後に会見した東北薬科大学理事長の高柳元明氏は、委員からは「東北大学の医師の応募が多い」などの指摘があったと説明。ただし、「東北地方の地域の医療機関から引き抜くのではなく、医師が仙台市内で移動するということ」と述べ、教員採用に伴う地域医療への影響は生じないとした。1月16日開催の第3回会議の時点では、応募予定の約25%が東北大学の医師だった(『医学部教員、定員183人に応募...