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「医師の責任追及、目的にあらず」、橋本政務官

レポート 2015年2月23日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働大臣政務官の橋本岳氏は、2月21日に都内で開催されたセミナーで、今年10月からスタートする医療事故調査制度について講演し、「ピュアに医療安全を高めていくことに着目した制度になっている点が、大綱案との違い」と述べ、責任追及と切り離した制度であることを繰り返し強調した。セミナーの主催は、新社会システム総合研究所。 事故調査制度は、医療安全の向上が目的」と強調する、橋本岳政務官。 大綱案とは、前自民党政権時代の2008年6月にまとめられた医療事故調査制度に関する案。橋本政務官は、今回の制度は、(1)院内調査が前提、(2)司法や行政処分とは連動していない、(3)医療安全が目的――という点が大きな相違であると説明。橋本政務官は、厚労省の「医療事故調査制度に関するQ&A;」でも、「現場の医師の責任追及を目的とした制度ではないことは、はっきりとうたっている」と紹介し、本制度については長年、さまざまな議論が展開されてきた経緯を踏まえ、「何のためにこの制度があるのかについて、いろいろな思いを持っている方が多いのだと思う。だから私たちとしては、繰り返し、医療安全向上が目的であることを一生懸命に言っ...