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医学生の質担保、医学部教育への期待が多数◆Vol.10

医師調査 2015年3月7日 (土)  池田宏之(m3.com編集部)

Q11 医師の質を担保するのに効果的な手段 Q11では、医学部の入学定員増などで、医学生の質の低下を指摘する声がある中で、病院医師限定で、「医師の質を担保するのに効果的な手段」について、複数選択可能な方式で聞いた(回答数:246人)。 最も多かったのは「医学部教育の質を向上する」で45.1%となり、唯一4割を超えた。次いで多かったのは、「医学部卒業のハードルを上げる」で33.3%。医学の基礎を教えるのは大学である以上、最初の大学教育の中である程度の質の担保を期待する声が根強いことが伺える。 3番目に多かったのは「医学部入試の選考方法を変更する」が29.7%。「医学部入学定員を絞る」は27.2%。医学部の入学定員増加が続いてきた一方、少子化が進んでいて、同じ世代の中で、「医学部への入学が簡単になったのでは」「十分な診断能力が身に付く能力があるのか疑問」と指摘する声がある。ただ、医学部の入学定員は、文部科学省の認可が必要であるなど、自主的な削減などは難しい事情がある。「国家試験のハードルを上げる」は27.2%。 医師免許取得までの過程を重視する回答が上位に来る中、医師になってから何らかの制...