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横倉日医会長「必要な税取ってない」

レポート 2015年3月9日 (月)  池田宏之(m3.com編集部)

日本医師会が3月5日に開いた2014年度の医療政策シンポジウム「少子高齢化時代を乗り切れるか~医療・介護の挑戦~」のパネルディスカッションでは、医療費の在り方などについて、日本医師会会長の横倉義武氏や経済財政諮問会議の委員らが議論した。横倉氏は、「必要な税金を取っていないのでは」などと指摘し、政治家への不満を暗に示しながら、医療への財源手当ての重要性を訴えた。医療への予算配分が潤沢にならないことについて、医療の重要性や良さが、医療界の外に伝わっていないことが一因となっていることを示唆する発言もあった。 横倉氏「なぜ増税を言わないのか」 パネルディスカッションの参加者は、横倉氏に加え、参議院議員の武見敬三氏、経済財政諮問会議の民間議員で東京大学教授の伊藤元重氏、地方財政審議会会長の神野直彦氏の4人。 財政状況については、進行役の日医副会長の中川俊男氏が、「日本は財政破綻の危機感がないのではないか。底力があると信じたいがどうか」と参加者に水を向けた。武見氏は、政府が2020年の目標達成に向け力を入れる基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化目標の重要性を認めた上で、「社会のニーズを踏...