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東北薬科大学の医学部新設に「待った」

レポート 2015年3月9日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

2016年度の医学部新設を目指す東北薬科大学の「教育運営協議会」の有志の委員12人は3月6日、同大学に対し、同協議会の進め方について異議を唱え、「結論ありきの運営であり、その結論は到底容認できない」という要望書を提出した。特に、「医師の地域定着策」と「地域医療に影響しない教員採用・看護師採用」について、再度、「教育運営協議会」を開催し、議論を尽くすことを求める内容だ。 教育運営協議会は、文部科学省が東北地方における医学部新設に当たっての「7つの条件」を満たせるよう、地元関係者との協議の場として設置された。3月2日に第6回会議を開き、東北薬科大学は、一定の意見集約が図れたとし、第6回会議での意見も踏まえ、取りまとめを行い、文科省の「東北地方における医学部設置に係る構想審査会」に諮るよう準備を進めている(『東北薬科大、医学部新設の“第二関門突破”』を参照)。同審査会で医学部新設について合意が得られれば、医学部設置認可の申請を行うスケジュールが予定されている。 同協議会は32人で構成。内訳は、東北6県の医師会、医学部・医科大学、県の代表者など東北薬科大学外の委員が24人、同大の委員が8人だ。...