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全ての検討対象の審議が終了、指定難病委

レポート 2015年3月10日 (火)  高橋直純(m3.com編集部)

今夏から医療費助成の対象となる指定難病第2次実施分を検討する、厚生労働省の厚生科学審議会疾病対策部会指定難病検討委員会(委員長:千葉勉・京都大大学院医学研究科消化器内科講座教授)が3月9日に開催され、最終的に審議の対象となった615疾病について全て検討が終わった(資料は、厚労省のホームページに掲載)。次回3月19日は、委員からの指摘が出ていた脂質代謝異常に関する疾病などを再検討した後、検討委としての最終的な指定難病のリストを作成し、3月下旬からパブリックコメントを行う。 9日に検討されたのは自己免疫疾患や血液系、消化器系など計44の疾病で、いずれも指定難病の要件を満たしていることが確認された。別の47疾病は、既に指定難病になっている疾病やこれまで検討した疾病に含まれ得るとして、次回に厚労省が病名を整理して提示することが了承された。例としては、乳児両側線条体壊死、ミトコンドリア遺伝性難聴の両疾病はミトコンドリア病に含まれる可能性があるという。 また、厚労省から「現時点で指定難病の条件を満たすことが明らかでない疾病」(計390疾病)のリストも提示された。内訳は「『発病の機構が明らかでないこ...