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群大病院幹部から安全管理体制聴取

レポート 2015年3月10日 (火)  高橋直純(m3.com編集部)

厚生労働省の社会保障審議会医療分科会(会長:楠岡英雄・国立病院機構大阪医療センター院長)が3月9日に開催され、腹腔鏡下手術による患者の死亡が相次ぎ、医療安全管理上の問題があるとされる群馬大学医学部附属病院の幹部を呼んで、事故に至った経緯などの事情を聴取した。委員からは「なぜ死亡が8例も続いたのに病院は認識できなかったのか」「再発防止策は本当に機能するのか」といった質問が寄せられた。 分科会では、同病院と東京女子医科大学病院の特定機能病院の承認を取り消すか否かについての審議を2月から行っており、今回が3回目(資料は、厚労省のホームページに掲載)。 分科会は非公開で行われ、終了後に厚労省医政局総務課が審議内容を説明した。群大病院から出席したのは病院長の野島美久氏、副病院長、医療人能力開発センター長、臨床試験部長、 医療の質・安全管理部長、事務部医事課長の計6人。3月3日に公表した腹腔鏡手術に関する最終報告書を基に、事案の覚知からこれまでの経過、事案発生時の医療安全の体制、インシデント報告制度の仕組み、再発防止策などについて説明があった(『死亡全8症例「過失あり」、群大最終報告』を参照)。 ...