1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 日医横倉会長「医療の質担保を」に反論

日医横倉会長「医療の質担保を」に反論

レポート 2015年3月12日 (木)  池田宏之(m3.com編集部)

日本医師会の横倉義武会長は3月11日の会見で、政府の経済財政諮問会議や、財務省の財政制度等審議会財政制度分科会について、コメントを出した。政府や財務省から、日本の医療について、質の担保を求める声がある点などについて、平均寿命の長さや生涯教育制度などを根拠に、質の担保をしてきた点を挙げ、十分な理解が得られていないことを「残念」と述べた。 財政制度分科会において、受診時に毎回負担する「定額負担」による外来適正化のアイデアが出ている点については、横倉氏は2011年の社会保障・税一体改革の中でも議論されたことに触れ、「患者や医療関係者からの反対があり、見送りになった。解決済みの認識」と指摘。受診者の負担増が、受診抑制につながる懸念をも示した上で、再び提言が出たことについて「遺憾」とした。 経済財政諮問会議の政策コメンテーター委員会の中で、日本の医療について「過度に放任されている」などと指摘が出て、医療の質の担保を求められた点についても反論。横倉氏は医療の質の評価について「アウトカム」「プロセス」「ストラクチャー」の3つの側面がある点を指摘。平均寿命などのアウトカムは「極めて良好で(世界で)トッ...