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東大、秋山教授を懲戒解雇、研究費不正で

レポート 2015年3月12日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

東京大学は、研究費の不正問題で詐欺罪で起訴された、同大政策ビジョン研究センター教授の秋山昌範氏を、3月6日付で懲戒解雇の懲戒処分を行ったことを公表した(資料は、東大のホームページに掲載)。副学長の羽田正氏によるコメントとして、「本学教員としてあるまじき行為であり、かかる行為は決して許されるものではなく、厳正な処分をした」と公表している。 秋山氏は医師で、医療情報分野の第一人者だった。約2180万円の研究費を、システム開発費として架空発注した疑いで、2013年7月に逮捕され、翌8月14日に起訴されたが、弁護人によると、秋山氏は容疑を否認していた(『「東大・秋山教授、容疑を否認」、弁護人』を参照)。3月17日に初公判が予定されている。 東大広報部によると、懲戒処分は、関係者へのヒアリングや関係書類の検証など、学内の調査結果に基づき実施したという。ただし、秋山氏本人には勾留中のため聴取できず、代理人への聞き取りのほか、処分に対する弁明も代理人を通して行ったとのこと。 懲戒理由は、(1)政策ビジョン研究センター教授に就任した2009年8月から2013年6月までの間、営利企業たる有限会社の業務、...