面分業の否定意見や「病院内薬局」容認論も
レポート
2015年3月13日 (金)
高橋直純(m3.com編集部)
政府の規制改革会議(議長:岡素之・住友商事株式会社相談役)が主催する公開ディスカッションが3月12日に開催され、地域から広く処方せんを受け入れる薬局の整備を目指す「面分業」に対し、否定的な見方が出たり、「病院内薬局」を認めるべきとの意見が出るなど、医薬分業の根本を揺るがす意見が相次いだ。 公開ディスカッションのテーマは、「医薬分業における規制の見直し」。(1)「面分業」、つまり医療機関と薬局を距離的(構造的)に分離する規制の是非、(2)院外処方の方によるコストアップが見合ったメリットを提供しているか――が論点だ(資料は、内閣府のホームページに掲載)。 岡議長はディスカッション終了後、報道陣に対して「このテーマについては、規制改革会議として新たに取り上げて議論するために、ディスカッションの場を設けた。引き続きフォローしていきたい」と説明。規制改革会議は毎年6月に答申を発表しているが、「今年6月に間に合うかは議論次第」、2016年度の診療報酬改定に間に合わせるかについても、「白紙」と答えた。今後は同会議のワーキンググループで本格的な議論が行われる。 多くの報道陣や傍聴者が見守る中、ディスカ...
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