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機能別病床数の推計法が決まる、政府・専門調査会

レポート 2015年3月18日 (水)  高橋直純(m3.com編集部)

政府の社会保障制度改革推進本部(本部長・安倍晋三首相)の下で、医療に関するデータ分析手法などを検討する「医療・介護情報の活用による改革の推進に関する専門調査会」(会長:永井良三・自治医科大学学長)が3月17日に開催され、医療機能別病床数の推計方法が示された。2015年度から各都道府県で策定が始まる地域医療構想において、基礎的なデータとなる医療機能別病床数の必要量を算出するために使われる。 推計方法の活用法を説明する永井良三会長 病床数の推計に当たってはDCPデータと1年分のNDBのレセプトデータを活用し、人口の伸びを性・年齢階級別に反映させた。(1)病床の機能別分類、(2)高度急性期、急性期、回復期の医療需要、(3)慢性期および在宅医療の医療需要――を算出した上で、現状の病床稼働率で割り戻して、医療機能別の病床数の必要量を推計するとしている。 病床数の機能別分類の境界点は「高度急性期」と「急性期」の区分は3000点、「急性期」と「回復期」の区分は600点、「回復期」と「在宅医療等」の区分は225点とすることが示された。退院調整等を行う期間も考慮し、175点以上で入院している人も回復期に...