“事故調”、歴史的な合意 - 橋本岳・厚労大臣政務官に聞く◆Vol.1
インタビュー
2015年3月23日 (月)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
厚生労働省の「医療事故調査制度の施行に係る検討会」が3月20日、10月からの制度スタートに向けた省令通知の内容を盛り込んだ「取りまとめ」を公表した。本検討会は、院内事故調査結果の遺族への説明方法をはじめ、最後まで議論が紛糾、検討会のメンバーの妥協点をようやく見いだしたと言える(『“事故調”の説明、「遺族が希望する方法で」』を参照)。医療事故調査制度の創設に向け、長年かかわってきた、厚生労働大臣政務官の橋本岳氏に、取りまとめに至った今の思いなどをお聞きした(2015年3月20日にインタビュー。計2回の連載)。 ――今日(3月20日)、厚労省の「医療事故調査制度の施行に係る検討会」の「取りまとめ」が公表されました。率直な感想をお聞かせください。 「本制度は、医療安全のための制度であることを理解して取り組んでいただきたい」と語る、橋本岳政務官。 私は政務官に就任する以前から長年、個人的にこの医療事故調査制度の問題に関わってきました。この議論は、10年以上前から続いています。(制度の創設に関する)法律は、昨年6月に成立していますが、検討会において省令と通知に関する内容について、いろいろな立場の...
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