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STAP問題、最大責任は「現場の研究者」と野依理事長

レポート 2015年3月24日 (火)  成相通子(m3.com編集部)

組織としての対応に問題はあったとしつつ、現場の研究者の責任を強調した野依理事長。 STAP細胞の論文不正をめぐる問題で、理化学研究所理事長の野依良治氏が3月23日、昨年8月以来、約7カ月ぶりに記者会見し、一連の問題の最大の責任は「現場の研究者にある」との見解を示し、研究チームの在り方を問題視し、共著者間の相互チェックの欠如が問題を引き起こしたと強調した。 野依氏は、STAP論文発表からこれまでの対応を振り、批判が多い理研の事後対応については「その都度、適切な対応だった」とした上で、「若干の瑕疵」もあったとして「社会のスピード感や関心事に理研がついていけない点もあった」と釈明し、科学的な検証に要する時間と社会の要請との間にかい離があったとした。 野依氏は今月末の辞任が決まっているが、「人事については言う立場にない」と明言を避けた上で、「一般的に、組織の長として(不正研究の)引責辞任の例は皆無だ」として、STAP問題が辞任の理由ではないと示唆した。理研理事長として最後の記者会見になる可能性もあるが、この問題に関して昨年10月の給料自主返納以上の処分はないとした。(『理研、野依氏が給与自主返...