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岐阜大医学部講師、研究不正で停職6カ月

レポート 2015年3月24日 (火)  高橋直純(m3.com編集部)

岐阜大学は3月20日、論文に画像データの改ざんなどの不正があったとして、医学部附属病院の40歳代の男性講師を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。処分は19日付け。岐阜大学は「個人の特定につながる情報は開示できない」として論文のテーマや科学雑誌の名前を公表していない。 岐阜大学学術国際部研究支援課によると、不正が確認されたのは2004年から2010年に海外の科学雑誌に発表した4論文。遺伝子の働きに関する実験で、きれいに映った別の実験の画像を使い回したり、画像の修整や合成をしたりするなどの不正が計12カ所あった。論文は不正発覚後、いずれも取り下げられている。 男性講師は2002年から2年間、米国の大学に留学していた。2012年8月に所属していた米国の大学から指摘があり、岐阜大医学部内に学外のメンバーも含んだ調査委員会を設置。男性講師がこれまでに書いた136の論文を調査した。 調査委員会の調査の結果、不正は対照実験の説明で使われた画像で行われており、別の実験で撮影した画像を使いまわしなどが確認された。主実験では再現性が確認されており、論文の結論は変わらないという。 米国の大学でも調査委員会...