1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 外国医師診療拡大「問題ありすぎ」、日医・横倉会長

外国医師診療拡大「問題ありすぎ」、日医・横倉会長

レポート 2015年3月26日 (木)  池田宏之(m3.com編集部)

日本医師会の横倉義武会長は3月25日の会見で、政府の国家戦略特区諮問会議が3月19日に決定した「地方創生特区」の中で検討されている臨床修練制度の要件緩和などによる外国医師の診療拡大の検討について、「(医療安全の観点から)問題がありすぎる」として、反対する考えを示した。横倉氏は、特区の枠組みの中で、外国医師の診療拡大が検討されている点について、「経済活性のために、地域限定で医療本体の規制を解除することは賛成できるものでない」との考えも示した。 日医の横倉義武会長は、発展途上国の医療水準の向上などが目的の臨床修練制度が、医師不足対策に活用されることを疑問視した。 新しく「地方創生特区」に指定された秋田県仙北市の区域方針では、「外国人医師の診療所における診察」の項目が盛り込まれている(資料は、内閣府のホームページ)。内容としては、(1)現在、外国人医師向けに実施されている「臨床修練制度」で、受け入れ可能な診療所の範囲を「臨床修練病院の指定を受けた病院との間で緊密な連携体制が確保された診療所」としている要件について、指導医の確保などを前提に、臨床修練病院との連携の条件をなくして「単独の診療所」...