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「10万人以上養成、看護師への期待の表れ」

レポート 2015年3月27日 (金)  池田宏之(m3.com編集部)

10月から看護師の特定行為研修制度が始まるのを受けて、厚生労働省は3月下旬に、研修機関としての届け出を検討している大学や医療機関向けの制度などに関する説明会を2回開いた(省令などは、同省のホームページ)。26日の説明会では、厚労省の担当課長が制度について、「看護師への期待の表れ」との認識を示し、2025年に向けて10万人以上を育成する考えを示した。出席者から制度についての質問が相次ぎ、研修修了者について更新制度は「ない」と明言したほか、医療提供環境の変化に合わせて、研修の中で、看護師に「自己研鑽の基礎」を身に付けてもうらように求めた。 経験症例「5例、または10例程度」 26日の説明会の冒頭で厚労省医政局看護課長の岩沢和子氏は、地域医療構想や在宅医療推進の流れに触れた上で、「看護師への期待の表れが、この研修制度」と指摘。2025年に向けて、「急性期、慢性期施設で、看護師の特定行為が実施されるように、多くの看護師が研修を受けてほしい」と要望した。厚労省は特定行為のできる看護師の養成数について、「2025年に向けて2桁万人の養成を想定」とする資料を提示し、改めて10万人以上を目指す考えを示...