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合格率低下に歯止め、2015年薬剤師国試

レポート 2015年3月28日 (土)  高橋直純(m3.com編集部)

第100回薬剤師国家試験の結果が3月27日発表され、合格率は63.17%で、前回より2.33ポイント上昇した。薬学部が6年制に移行後、合格率は低下傾向にあったが、ようやく歯止めがかかった。新卒の合格率は72.65%に対し、既卒は53.12%にとどまる。両者の差は前回(30.64ポイント)から縮小し、19.53ポイントだった。男女別にみると、男性が60.04%、女性が65.29%。 薬学部が6年制になり、最初の卒業生が国家試験を受験した2012年の合格率は88.31%、それ以降、2013年は79.10%、2014年は60.84%と年々低下していたが、今回の国試では歯止めがかかった(『薬剤師国試、合格率60%と低迷、13%の大学も』を参照)。 ただし、大学別の格差は依然として大きく、合格率が最も高かったのは広島大学の86.79%(53人中46人合格)に対し、最も低い第一薬科大学の23.47%(294人中69人合格)と約60ポイントもの開きがあった。設置主体別(計73大学)では、国立(計14大学)は75.07%、公立(計3大学)が75.40%であるのに対し、私立(計56大学)は62.27%に...