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組織率低下に危機感、日医・横倉会長

レポート 2015年3月30日 (月)  池田宏之(m3.com編集部)

日本医師会会長の横倉義武氏は、3月29日に開かれた臨時代議員会のあいさつで、当面の目標を「日医の組織力強化」、夢を「かかりつけ医に相談すれば、大丈夫な社会を作ること」と語り、地域のかかりつけ医が高齢社会において健康寿命を延伸する柱になり、地域医療提供体制において重要な役割を果たすことを強調した。 日医の組織率の低下については、医師会の力に影響を及ぼしているとの認識を示した上で、「これ以上の組織率の低下は何としても防がないといけない」と危機感を示した。さらに、社会保障に対する市場原理主義導入に対して批判的だった経済学者の故宇沢弘文氏の発言を引用しながら、医療政策について「医師の専門家集団を主導していかないといけない」との認識を示した。 日医の横倉義武会長は、組織率の低下について、時間をかけて説明し、危機感をあらわにした。 「魅力ある医師会作り」を強調 横倉会長が初めに強調したのは、健康寿命の延伸。健康寿命は、現在、平均寿命と約10年の差がある中で、国民のライフサイクルに応じた生涯保健事業の体系化や生活習慣病やロコモ対策の重要性を訴え、健診については「国民にとって魅力ある項目の設定等により...