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消費税補填率は約7割、私立医科大病院

レポート 2015年3月30日 (月)  成相通子(m3.com編集部)

日本病院団体協議会・代表者会議が3月27日に開かれ、会議後の記者会見で日本私立医科大学協会による消費増税の影響調査結果を公表した。全国28の私立医科大学の本院の持ち出し額は、 消費増税前の2013年度の実績を基に、仮に消費税が8%だったとして経費増と診療報酬による補填分を推計したところ、設備関係費を含めない場合で16億2000万円、補填率は71%にとどまり、分院を合わせると合計で28億7900万円と推計された。 約8割の大学病院の本院は持ち出し額1億円以下だったが、4病院 で1億円を突破。診療報酬による補填で充足したのは1病院だった。1月23日に公表された42の国立大学医学部附属病院本院を対象に実施した調査(『「1億円以上」が8大学、消費増税による持ち出し』)と同様に、私立医科大学附属病院でも診療報酬による消費税の補填が不十分である実態が浮き彫りになった。2月27日に公表された四病院団体協議会と日本病院団体協議会による303病院が回答した調査(『消費増税、全病院で344億円の負担増』)では、各病院間の補填率のばらつきが指摘されたが、診療報酬で補填されない材料費や器材費が高い大学病院で補...