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研修医の年会費無料化、新年度から

レポート 2015年3月30日 (月)  池田宏之(m3.com編集部)

日本医師会の笠井英夫常任理事は、3月29日に開かれた第134回臨時代議員会で、2015年度から、初期研修医について、日本医師会の年会費を無料にする方針を示した。日医の組織率低下の歯止めの1つとしたい考え。埼玉県の代議員、金沢和俊氏の質問に答えた。ただ、日医の加入のためには、群市区医師会、都道府県医師会へ入会が必須になる中で、フロアからは「勤務医の会費減免を検討している」「勤務医の会費が高すぎる」など、研修医以外にも対策を取る必要性を指摘する声が出た。 日医は、初期研修医について年会費6000円を徴収してきたが、2015年度から無料化する方針。勤務医会員は2万8000円、医療機関経営者は6万円(いずれも医療賠償責任保険の保険料を除く)。一方で、組織率は低下傾向にある。2014年12月末の会員数は16万6121人と過去最高を記録したが、医師数の増加に伴い、組織率は約55%まで低下し、横倉義武会長が危機感を示すに至っている(『組織率低下に危機感、日医・横倉会長』を参照)。初期研修医の会員は、2219人。 金沢氏は、「この組織率ではプロフェッションの団体とは言えないのでは」と問題視。地域医療構...