「一流のコックが床掃除」、日本の病院(2015年4月20日訂正)
インタビュー
2015年4月16日 (木)
池田宏之(m3.com編集部)
日本で初めて、世界的な病院機能評価であるJCIにおける教育機関向けの認証「Academic Medical Center Hospital」を受けた埼玉医科大学国際医療センター(埼玉県日高市)の病院長である小山勇氏に、JCIの印象や大学病院の在り方などについて聞いた(3月13日にインタビュー、『大学病院が初のJCI認定、埼玉医科大学国際医療センター』を参照)。 ――JCIと日本の病院機能評価が最も違うのはどこですか。 日本の評価は、ストラクチャー(構造)を見る傾向が強いですが、JCIで大事なのはガバナンスとリーダーシップでひっぱるシステムとプロセスを見る点です。 ――センターでは、医療安全に向けて、積極的に取り組みを続けてきました。JCIを受けてみて、驚いたことはありましたか。 日本と海外のスタンダードにおけるギャップはありました。例えば、日本では、医師主導臨床研究において、合併症が起きた際の補償を義務化していませんし、合併症に備えて、被験者が、保険に入るところもありますが、患者が経済的に負担しないといけないのは、世界基準からするとあり得ません。現在、センターでは、研究費から保険に入っ...
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