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志ある臨床医の協力、研究開発のカギ - 末松誠・AMED理事長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2015年4月8日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

4月1日、日本医療研究開発機構(AMED)が発足した。最先端の医療研究の司令塔として、基礎研究を切れ目なく、臨床応用までつなげることを目指す。その予算額は、関係三省庁合わせ約1400億円、職員数は約300人という体制だ(『日本医療研究開発機構、約300人体制で発足』を参照)。 その初代の理事長に就任したのが、この3月末まで慶應義塾大学医学部長を務めていた、末松誠氏。末松氏に、AMEDの狙いや今後の方針、さらには臨床医にとってのAMEDの意味や意義についてお聞きした(2015年3月31日にインタビュー。計4回の連載)。 ――まず先生がAMEDの初代理事長に就任された経緯を聞かせください。 どんな経緯で、いつ頃、何が議論されたのかは、正直分からないのですが、昨年4月4日、STAP問題が騒がれていた頃、国会の内閣委員会に参考人として呼ばれたのです。その後、10月の半ばになって、突然話がありました。理事長予定者の辞令をいただいたのは10月31日、ちょうど5カ月前です。 末松誠理事長は、若手が、レフリーとなり、研究の「目利き」役を担う重要性を強調。 ――内閣委員会は、STAP問題の関連でしょうか...