1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 外来の機能分化推進、重複投薬も是正へ

外来の機能分化推進、重複投薬も是正へ

レポート 2015年4月9日 (木)  成相通子(m3.com編集部)

4月8日に開催された中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・国立社会保障・人口問題研究所所長)で、2016年度診療報酬改定に向けて、外来医療の現状や今後の課題について議論が始まった。今後の課題として厚生労働省から、(1)外来の機能分化・連携を推進する方策、(2)重複投薬や残薬を減らす方策、(3)主治医機能の強化を含め外来診療の質の向上を図る方策――が挙げられ、診療側と支払側ともに方針を支持、今後中医協で検討していく予定(資料は、厚労省のホームページに掲載)。 外来の機能分化については、厚労省の資料で「紹介なし」の外来受診者数の低下や、外来診療による勤務医の負担感の減少などが報告され、日本医師会常任理事の鈴木邦彦氏は「全体として機能分化は進みつつあるが、まだ大病院でも再診が多いなど、大病院の対応が不十分」と指摘。また医療者の処遇改善や、設備費用やコスト上昇に対応するために初再診料などのさらなる充実が不可欠との認識を示した。 一方で、健康保険組合連合会副会長の白川修二氏は、厚労省の掲げた課題について「私も問題認識は同じ」とした上で、病院と診療所の機能分化の推進について、今国会に法案が提出...