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山中教授、iPSでパーキンソン病の臨床研究へ

スペシャル企画 2015年4月12日 (日)  池田宏之(m3.com編集部)

「日本医学会総会 2015 関西」が4月11日、京都市内で3日間の日程で始まった。開会式の開会講演で、京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥氏が、「iPS細胞研究の現状と臨床応用に向けた取り組み」をテーマに講演した。同研究所で研究が進むパーキンソン病患者に対する治療の臨床応用について、「(国に対して)今年中に臨床研究を申請し、来年には1例目を実施したい」と意気込みを見せ、加齢黄斑変性以外にも、iPS細胞の臨床応用に向けた研究が進みつつある現状を紹介した。 京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥氏は、iPS細胞研究について、順調に進展しているとの認識を示した(写真は、学会事務局提供)。 iPS細胞研究所は2010年4月に設立。その目的について、山中氏は自身の臨床体験も踏まえて「医療への応用が一番大事」と話した上で、設立時に10年間の目標として掲げた、「基盤技術の確立と知的財産確保」、「医療用iPS細胞ストックの構築」、「人での再生医療の研究開始」、「難病の薬の探索」の4つの進捗状況を報告。 知的財産管理については、2015年3月までに30カ国と1地域で特許を取得したことや、再生医療用のi...