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横倉会長、創薬などイノベーションに期待示す

スペシャル企画 2015年4月12日 (日)  池田宏之(m3.com編集部)

4月11日に開幕した「日本医学会総会 2015 関西」の開会式では、日本医師会長の横倉義武会長も講演した。日本と米国の医療の在り方を比較しながら、日本の皆保険制度の良さを強調した上で、日本の課題として、「科学そのものを生みだす仕組みの補完が必要」と、イノベーションが生まれづらい土壌の改善を求めた。この4月に発足した「日本医療研究開発機構」については、継続的な取り組みとなるように求めた。 横倉氏は講演の冒頭で、米国と日本の医療の違いを紹介。米国においては、2013年の世界の医薬品売上トップ100品目のうち、創出国は米国が49.4%、日本は8.8%となっているデータを示す一方、オバマケア導入前の米国では人口の18.9%が無保険であった点を指摘し、「それぞれに優れた点とそうでないことがある。米国は科学の創造などに力点を入れてきたが、日本は(医療技術進歩の成果を)あまねく国民に分配するところに力点を置いてきた」として、日本は、日本なりのやり方で成功してきたとの認識を示した。 日本医師会の横倉義武会長は、日米の医療を比較して、日本なりに良い点があることを強調した。 さらに米国の動きとして、富の大...