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大学病院外来は平均1872人、紹介率80%と高率

レポート 2015年4月17日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

DPCに関するワーキンググループ座長の小山信彌氏 全国医学部長病院長会議は4月16日の記者会見で、「選定療養費と外来患者数についての調査結果」を公表、その結果を踏まえ、DPCに関するワーキンググループ座長の小山信彌氏(東邦大学医学部特任教授)は、「大学病院の外来患者数は減少傾向にある。安易な受診が抑制されてきている」と説明し、紹介率と逆紹介率ともに上昇していることからも、特に2010年度以降の診療報酬改定で推し進める外来の機能分化の成果が表れているとの認識を示した。 調査は、全国の80の大学病院本院を対象に今年3月に実施。1日当たりの平均外来患者数は1872人。「意外にも、2000人を割っている。5年前は約2200人くらいだったので、かなり減ったという印象」(小山氏)。また紹介率と逆紹介率ともに、各大学とも2013年度と比べ2014年度は上昇。紹介率は平均79.3%と8割に迫る。一方、逆紹介率はやや低く、57.4%にとどまる。 紹介のない初診患者から徴収できる選定療養費は、平均4134円。もっとも大学による開きは大きく、最高は1万800円、最低は1910円。厚生労働省は今国会に健康保険...