1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「必要執刀数の上積みを」、若手が提言

「必要執刀数の上積みを」、若手が提言

レポート 2015年4月20日 (月)  高橋直純(m3.com編集部)

第115回日本外科学会定期学術集会で4月16日、特別シンポジウム「若手外科医から見た新しい専門医制度」が開催された。登壇した後期研修医から指導医までの4人は必要症例数の上積みや認定基準の精緻化を求めた一方、司会を務めた外科学会の重鎮らは「非常に頼もしいが、外科志望者が減る中で果たして一般的な意見なのか」と疑問を呈する場面もあった。 「地域医療に混乱ないよう準備進める」 最初に日本専門医機構理事長の池田康夫氏が「新専門医制度の方向性と日本専門医機構の役割」と題して講演。2015年度から学会認定専門医の更新作業と初期研修医に対する19基本領域の研修プログラムの提示、2017年度から新制度による後期研修の開始、2020年度以降に新制度の専門医の認定が始まるとするスケジュールを提示した。更新に際しては診療実績や学会参加、学術業績に加え、医療安全や医療倫理、感染対策などの共通講習や領域別講習を取り入れる考えも示した上で、「地域医療に混乱を来すことがないよう準備を進めたい」と話した。 司会を務めた北川雄光氏と山本雅一氏。 東京ベイ浦安市川医療センター外科の奥村賢治氏は「当院におけるACGME方式外...