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聖マリ、指定取消20人全員を「徹底調査」

レポート 2015年4月24日 (金)  成相通子(m3.com編集部)

聖マリアンナ医科大学病院で、精神保健指定医を不正に取得したとして、医師11人とその指導医9人の指定医が取り消された問題で、同病院の尾崎承一病院長が4月23日、厚生労働省を訪れ、社会・援護局障害保健福祉部長の藤井康弘氏に、指定を取り消された医師の診療制限などを盛り込んだ中間報告書を提出、取り消し処分後の調査の進捗状況について説明した。これまで聖マリアンナ医科大は、同大に現在も所属する医師8人について指定医としての業務を検証するとしていたが、厚労省は退職した12人も含め、不正に関わった20人全員について「細大漏らさず徹底調査」するよう求めた。 同大は1カ月後をめどに、さらに中間報告を厚労省に提出する予定。最終結果については、「退職者も含めて調べるのは相応の時間がかかる」(尾崎氏)とした。今回指定医を取り消された20人以外にも不正がなかったか、これまでに指定医を申請した医師についても可能な限り調査をするとしている。 20人の指定医取消し処分について謝罪する尾崎承一病院長と病院職員ら。 中間報告書では、(1)診療体制、(2)今後の対策、(3)再発予防策の3点をまとめた。(1)の診療体制は大幅に...